
半年間の学びで、管楽器修理の基礎と現場判断の
土台をつくるカリキュラムです。
このカリキュラムで大切に
している考え方
技術は「覚えるもの」ではなく「使えるもの」
管楽器修理は、手順をなぞるだけでは現場で通用しません。同じ不具合に見えても、原因や優先順位は楽器の状態や使われ方で変わります。このスクールでは、技術を暗記するのではなく、状況に合わせて使い分けられる修理技術として身につけます。
基礎
安全と構造を理解し、
「触ってよい・危ない」を見極める
最初に身につけるのは、技術ではなく安全と理解です。管楽器の基本構造、工具の扱い方、作業時の注意点を学び、
どこまで触ってよいのか、どこから危険なのかを判断できる状態を目指します。無理に直さない判断ができることが、すべての土台になります。
精度
基礎修理と調整を通して、
「なぜ直すのか」を説明できる
次に、基礎的な修理や調整を繰り返し行い、作業の再現性と精度を高めていきます。
ただ直すのではなく、「なぜこの修理が必要なのか」を言葉で説明できることを重視します。技術と判断が結びつく段階です。
現場
依頼を想定し、
修理可否と優先順位を判断する
最後は、実際の依頼を想定した現場対応です。楽器の状態、使用状況、予算や期間を踏まえ、
修理する・しない、今やる・後回しにするといった判断を行います。一人で対応の組み立てができる状態を目指します。
学びの3つの段階
「半年で職人になる」ではなく、
現場で相談を受けられる入口に立つための設計です。
最初に身につけるのは安全と理解です。
- 管楽器の基本構造(木管・金管)
- 工具の名称と使い方
- 作業の安全管理
- よくある不具合の見分け方
到達目標:
「触っていい・ダメ」を自分で判断できる状態
この段階では、
誤った判断で事故になるリスクを抑え、
安全に技術を習得する土台をつくります。
基礎が身についてきたら、次は精度と説明力です。
- 木管・金管の代表的な修理
- 調整の精度を高める考え方
- 失敗例と改善の経験
- 時間と手順の組み立て
到達目標:
「この修理はなぜ必要か」を言葉で説明できる
この段階で、
実務で使える技術と判断の根拠を結びつけます。
最後の段階では、
スクール内だけでなく“現場を想定した対応”を学びます。
- 依頼を題材にしたケース対応
- 修理可否と優先順位の判断
- 見積の組み立てと説明
- 工房・店舗での実地研修
到達目標:
「一人で現場判断ができる状態」
この段階を通して、
教室の技術の応用力から、
現場で通用する実務力へと成長します。
学習内容の4本柱
座学|構造・理論・続けるための知識

管楽器の構造や修理の考え方を、木管・金管の違いから基礎的に学びます。「なぜ起きるのか」「どう判断するのか」を整理し、仕事として続けるための視点も身につけます。
実技|木管・金管の修理・調整

実際の楽器を使い、音が出る状態に戻すための基礎調整を中心に行います。よくある不具合への対応や、工具の正しい選び方・使い分けを実践的に学びます。
ケーススタディ|判断力を鍛える

修理すべきか、見送るべきか。
応急処置という選択肢も含め、状況に応じた判断力を養います。相手に納得してもらうための説明の組み立ても重視します。
実店舗研修|本物の現場で学ぶ

工房や店舗で、実際の依頼を通して学ぶ実地研修です。
本物の楽器・本物の現場に触れながら、判断のスピードや空気感を体感します。
6か月間の全体像
(ロードマップ)
半年後、このスクールで目指すゴールは「資格を取ること」ではなく、管楽器修理が必要な現場に立ち、状況を正しく判断し、相手に分かりやすく説明できる入口に到達することです。
そのために、基本的な分解や調整ができ、よくある不具合を整理して原因を切り分け、無理な修理をしない判断力を身につけます。さらに、修理内容を専門用語に頼らず分かる言葉で伝えられるようになり、費用や期間の考え方を理解したうえで、相手の立場に立って現実的な選択肢を整理し、提案できる状態を目指します。
週間の学び方(モデルケース)
| 区分 | 内容(例) | ねらい |
|---|---|---|
| 通学 | 週2日(水・木曜日) | 基礎→実技→判断の練習を積む |
| 自習 | 復習・工具練習・調整の反復 | 手の感覚と再現性を高める |
| 自習室 | 練習・作業(目安:22時まで可) | 自分のペースで積み上げる |
自分のペースで積み上げられる理由
- 少人数・個別フォローで、進度に合わせて調整
- 質問しやすい環境で「分からないまま」を残さない
- 危険な作業は止めて修正する(放置しない育成)
半年後、「現場で判断できる自分」を
想像できたなら。
カリキュラムの不安や、向いているかどうかも含めて、
まずは相談からで大丈夫です。


