研修先の工房で今日はフルートの「高い音が出ない」というご相談品を触らせてもらいました。フルート高音が出ない・かすれるという症状は先輩いわく定番の相談内容だそうで、私にとっては初めての実践でした。今回はその日感じたことを正直に書いてみます。
フルート高音が出ない相談品を初めて見た日
先輩から渡されたのは、生徒さんが使っているという学生モデルのフルートでした。低音は普通に鳴るのに、第3オクターブになるとかすれる、もしくは全く音にならないという症状です。
私はまず全体を眺めて、タンポの状態やキイの動きを見るように言われました。見た目では特に異常が分からず、正直「どこが悪いんだろう」と戸惑ったのが最初の感想です。

音が出ない原因はタンポの摩耗だけじゃなかった
フルート音が出ない原因というと真っ先にタンポの劣化を疑いがちですが、先輩に見てもらうとキイの閉じ方に微妙なズレがあることが分かりました。特に高音で使う部分のキイが、隣接するキイと連動して閉じるタイミングにズレがあったようです。
これは私が触っただけでは気づけなかった部分で、先輩が息を吹き込みながらキイの動きを目で追う様子を見せてくれたときは「そんな見方があるのか」と驚きました👀
- タンポの摩耗や硬化
- キイの連動タイミングのズレ
- バランス調整の狂い
- キイオイルの不足による動きの渋さ
紙一枚でチェックするリークテスト
紙片をタンポとトーンホールの間に挟んで引き抜く、いわゆるリークテストを教わりました。引っかかり方の強さで密閉度を確認するのですが、力加減が分からず何度もやり直しました。
研修でバランス調整に挑戦してみた
実際にバランス調整の作業もやらせてもらいました。キイのコルクを少し削って高さを調整する工程です。ヘラを使ってコルクを微調整するのですが、削りすぎると今度は別のキイの閉じが甘くなるという、まさに一長一短の世界でした。
先輩の手つきを見ると本当にわずかな差を感じ取っているようで、私が同じようにやっても違いが分からず苦戦しました。「まだうまくいかない」というのが正直な感想です。

ポイント:高音のかすれはタンポ単体でなくキイ全体の連動を見る必要があると学びました。
フルート高音が出ない場合に修理が必要なケース
今回の症状は、コルクの微調整とタンポのわずかな貼り直しで改善しましたが、先輩によると症状によっては4枚羽の調整やオーバーホールレベルの分解が必要なこともあるそうです。
特にタンポ自体が硬化してひび割れているケースや、キイ自体に歪みがある場合は、その場しのぎの調整では直らないと教えてもらいました。見極めの基準はまだ私には難しく、これからの課題です。
- タンポの硬化・破れがある場合
- キイに歪みや摩耗がある場合
- 調整を繰り返しても再発する場合
先輩の見立てを見学して感じたこと
先輩がものの数分で「ここが原因かもしれない」と当たりをつける様子は、経験の差を強く感じた瞬間でした。私はまだ音を聞いただけでは原因の見当がつかず、地道に一つずつ確認するしかありません。
研修を終えて感じたこと
今日一日でフルートの高音が出ない原因は一つではなく、いくつもの要素が重なっていることが少しずつ分かってきました。ただ、実際に自分の手で調整して改善できたという実感はまだ薄く、次回はもう少し自分の判断でチェックできるようになりたいです。
※注意
本記事は研修生個人の体験記であり、実際の修理は必ず専門の修理店にご相談ください。
まとめ
- 高音不良はタンポだけでなくキイの連動も確認する
- バランス調整は経験が必要で私もまだ練習中
- 症状によっては修理店での点検がおすすめ
フルートの高音が気になる方は、無理に自己判断せず一度楽器店や修理店に相談してみてください。私もこれからもっと経験を積んでいきたいと思います✨


